個々のハーブ(植物)の天然成分は、時として、人間の病状に非常に有効な効果をもっています。
その天然成分を、時に分離し、時に科学物質と統合する事で、これまで、多くの科学薬品を生み出してきた事も事実であり、その植物由来の薬の数は、2,000種類以上にもおよんでいると言われています。
しかし、古くから多くの人々に利用されているハーブ療法とは、多くの副作用を無視し、特定の病原体を破壊する事で、治療を施す化学薬品(魔法のカプセル)とは正反対のコンセプトである事もまた事実です。
ハーブ療法とは、本来、人々が個々のハーブのもつ有効な天然成分を、最適な組合せで、同時に採ることにより生まれる「ハーブのシナジー効果」を得る事にあります。
そのメカニズムを例えるならば、あたかも、個々にすばらしい楽器の音色を組み合わせることで、最高の音楽をかもしだす、「オーケストラ」を想像してみてください。そのハーブのシナジー効果は、人の身体全体に、優しく、時にゆっくり作用します。ハーブに含まれる有効成分が、人の身体の組成の変化に直接的に作用するという事ではなく、人の身体機能全体を改善、向上させ、人本来が持つ、自然治癒能力を高めてくれるのです。
ハーブ療法は、その土地土地で、伝統的に言い伝えられてきた方法で、今もなお、利用され続けています。
そのハーブに関する知識は、自然と密接に関係して生き続けてきた人々の、長い間のトライ・アンド・エラーの経験の積み重ねにより、生まれてきたものです。
今日、この伝統的ハーブの多くが、植物薬学の発展と近代科学的アプローチにより、その有効性が立証されています。それが、時として大きなブームとなり、医薬品メーカーが、こぞって、その成分の有効利用の研究に躍起になります。
しかし、天然ハーブの本来の利用効果は、伝統的なフォーミュレーション(ハーブの配合法)にあり、有効成分を単体で採る事では得る事のできない、シナジー効果の優位性が、伝統的ハーブ療法には、隠されています。
そして、本来のハーブ療法は、メンタル治療や、マッサージのような身体的治療までを含み、人々が、本当の意味でのシナジー効果を得る事が出来る治療システムです。 |